静岡県浜松市の寺院 永代供養 | 法雲寺

心の言葉

法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。

法雲寺住職 心の言葉

心の言葉-11月

平成29年11月30日
本当に早いもので、今年も残すところあとひと月となってしまいました。

今秋の台風の影響でイチョウの紅葉がどうなるか心配していましたが、多少潮風にやられて枯れてしまったところもありましたが、思いのほか紅葉してくれました。
イチョウ「イチョウ」

モミジも紅葉し、更に晩秋を感じさせてくれました。
モミジ「モミジ」

この夏、照りつける陽光を遮ってくれたグリーンカーテンも、さすがにこの季節、枯れてしまいました。
ゴーヤ「ゴーヤ」

でも、今年も私たちの希望通りの成果を発揮、さらには食卓も賑わしてくれました。

異常気象といわれる昨今ですが、それでも確実に季節は移り変わっていきます。
身近な植物でも強くそれを感じることができます。
植物は言葉を発しませんが、それ故により感謝しなくてはなりません。

自然の中で生きていく私たち人間、大自然の中では本当にちっぽけな私たちですが、生かされている事をありがたく思いながら日々生活していきたいものです。

法雲寺:心の言葉

お寺ことば

お彼岸とは?

お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。

賓主歴然とは?

茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。

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