静岡県浜松市の寺院 永代供養 | 法雲寺

心の言葉

法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。

法雲寺住職 心の言葉

心の言葉-11月

平成28年11月27日
本年6月に引き続き、当寺本堂にて、住職が団長を務める「雄踏卓球スポーツ少年団」の小中学生団員・保護者を対象に、第2回座禅体験会を行いました。

座禅体験会「座禅体験会」

リオオリンピックでの静岡県出身選手活躍の影響か、夏以降団員が増え、今回の座禅会は小学生の参加が多くありました。

座禅を始めるに際し、前回同様のやり取りが・・・
「では最初は10分!」「え~っ、」「7分」「え~っ」「じゃあ3分」「・・・」
1回目3分、2回目5分、3回目7分、4回目は夕方の鐘が鳴るまで(約10分でした)と、少しずつ時間を延ばしていきましたが、前回体験している団員もいたせいか、モゾモゾしている団員はほとんどいませんでした。

わが宗門の生活信条の一つに「一日一度は静かに座って体と呼吸と心を整えましょう。」という事が掲げられています。
スポーツをしている時(日常というわけではありませんが)、体と呼吸と心を整えるという事は、とてもいい事だと思います。
そんな事を思いながら小学生団員に「どうだった?」と尋ねると、「頭の中で掛け算の九九をやってた」という答え。
う~ん、なるほど。

何も考えずに座ろうなどと考えると、余計にいろいろな事が頭をかすめていきます。
あるがままに生きる・・・素直に生きる事ができればなぁ・・・

法雲寺:心の言葉

お寺ことば

お彼岸とは?

お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。

賓主歴然とは?

茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。

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